入社4年目。
キャリアの考え方を
変えた、研究開発
プロジェクト。

入社後から一貫して車載機のシステム開発に携わってきたT.Sは、
着実にシステムエンジニアとしてのスキルを磨いてきた。
そして入社4年目、ある研究開発プロジェクトへのアサインが、今後のキャリアを考える上で「大きな経験」になったという。
車載機開発でT.Sはどんな達成感を得てきたのか。研究開発プロジェクトにおける経験とは何だったのだろうか。

多くの関係者との
共創の中で、
Telematics機能の
開発を担う。

現在参画しているプロジェクトは、2021年にリリースされる新車のIVI※1開発です。プロジェクト全体ではビジネスパートナー(協力会社)も含めて20人強のチーム。機能ごとに複数のシステム開発が求められる中、私はさまざまなエンタテインメントコンテンツやナビゲーションを利用するための通信機能、いわゆるTelematics機能の開発を担当しています。
現在プロジェクトは後半に差し掛かっており、最終納品に向けて、仕様調整・結合テスト・不具合解析・改修を行っています。例えば車載機-サーバ間の接続検証では、複数の関係者とリモートでつなぎ、車載機側からの要求〜サーバ側の応答など、リアルタイムで解析・検証を実施。検証の中で問題が発生すれば、その場で解決していきます。関係するビジネスパートナーも多い中、こちら側の意図や考えを正確に伝えるとともに、相手の立場に立って意図を汲み取り、認識の齟齬やすれ違いを最小限に抑えるよう意識して、仕事を進めています。

※1IVI:in-vehicle infotainment systemの略。次世代の車載情報通信システムで、カー・ナビゲーションやディスプレイ・オーディオなどを用いた車載インフォテインメント・システムを指す。

手探りで進んでいく
難しさを感じた、
「MaaS」に関する
研究開発プロジェクト。

車載機に携わる達成感は何と言っても、開発したソフトウエアを搭載したクルマが実際に販売されること。しかし、それとは一味違う手応えを得たプロジェクトがありました。当社が独自に立ち上げた、研究開発プロジェクトへの参画です。内容は、未来の新交通システムとして期待されている「MaaS※2」実現に向けた課題検証を行う試作システムの開発で、当社にとっては新しいビジネス領域開拓につながるものでした。例えば、「MaaS」が目指すシームレスな交通手段の提供は、速度超過車両や緊急車両が行き交う道路状況にどんな課題をもたらすのか。クラウドに集約した車両情報や道路状況などのデータを解析したり、当社のさまざまな開発ノウハウを活かしたりしながら、課題を検証する仕組みの開発を目指しました。これまでの開発と比べて異なるのは、研究開発は「ゴール」を自分たちで仮説設定しながら進めなければならないということです。未知の技術領域ゆえ、次々と壁も立ち塞がりましたが、チームで知恵を出し合い、なんとか試作システムをアウトプット。壁を乗り越えていくノウハウとともに、ゴールへ辿り着く醍醐味も実感でき、大きな経験となりました。

※2MaaS:Mobility as a Service の略。ICT を活用して交通をクラウド化し、マイカー以外のあらゆる交通手段によるモビリティ(移動)を1つのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐ新たな「移動」の概念。スマートフォンのアプリを用いて、交通手段やルートを検索・利用し、運賃等の決済を行う活用などが考えられている。

当社×自分。
これまでに培ってきた
経験を掛け合わせ、
新たな
技術領域を担える
システムエンジニアに。

この研究開発プロジェクトに参加したことで、今後目指していきたいキャリアが見えてきました。それは、新しいソリューションや技術領域を担えるシステムエンジニアになることです。その時にカギとなるのが、私がこれまでに培ってきた車載機開発の技術や経験と、当社が持つさまざまな領域における知見を掛け合わせることだと思っています。例えば、ICT端末としての機能を有する「コネクティッドカー」や、自動運転の進化の先にある未来のクルマは、単なる移動手段という概念を超える“空間”としての可能性をもたらします。このように、少しの発想の転換に当社の技術を融合させることによって、モビリティの進化に大きく寄与できると考えています。そのためにも、これまで磨いてきた開発のスキルに加え、これからはプロジェクト全体のさまざまな課題にも目を配り、周りを巻き込んで解決を図っていけるリーダーシップを養っていきたい。それが未来を変えるチカラになり、より豊かな社会づくりに貢献できることだと感じています。

day schedule

  • 9:30

    出社・メールチェック、1日の作業の確認

  • 10:00

    プロジェクトの進捗会議

  • 11:00

    車載機の機材を使った動作確認

  • 11:45

    昼食

  • 12:30

    車載機の機材を使った
    動作確認、不具合解析と改修

  • 17:00

    ミーティング(1日の作業ゴールについて確認)

  • 19:00

    退社

off style

休日は友人と好きなお酒を楽しんだり、音楽ライブや映画などを観たりして楽しんでいます。好きな作家は米国のスティーヴン・キング。また、今一番興味があるのは自転車です。ぜひ手に入れて、軽快にいろいろなところへサイクリングに出掛けてみたいと思っています!

※掲載内容は取材当時のものになります。