Automotive Linux Summit 2016 出展・講演
1.背景・イベント概要
当社は、The Linux Foundationが主催するAutomotive Grade Linux(以下、AGL) プロジェクトが提供する車載機向けプラットフォームにコネクティビティ機能(Miracast)を実装し、「R-Car M2 アプリケーション開発ボード(ルネサス社製)」上にデモンストレーション環境を構築いたしました。
これをAutomotive Linux Summit 2016の当社ブースにて「AGL コネクティビティ機能(Miracast)の実現」として出展いたしました。
また、講演会場では、「組込みLinux / OSSベースのIVIシステム開発における「本当に」使えるソリューション」と題して、講演を行い、モバイル機器等、Linux組み込みシステム開発で得たノウハウや車載機開発で得た課題解決方法をご紹介しました。
開催概要
イベント名 Automotive Linux Summit 2016
主催 The Linux Foundation
会期 2016年7月13日(水) - 14日(木)
※2016年7月12日(火):AGL Advisory Board Meeting
会場 ホテル椿山荘東京
概要 Automotive Linux に関する開発者向けイベント
スポンサー 16社
参加者数 約350人
URL Linux Foundation
http://www.linuxfoundation.jp/
Automotive Linux Summit 公式サイト
http://events.linuxfoundation.jp/events/automotive-linux-summit
2.出展技術内容
「AGL コネクティビティ機能(Miracast)の実現」
「AGL コネクティビティ機能(Miracast)の実現」は、AGLにコネクティビティ機能(Miracast)を実装し、スマートフォンと連携するデモンストレーションです。
Miracast機能により、スマートフォンの画面を「R-Car M2 アプリケーション開発ボード」に接続したディスプレイに出力し、音声や動画コンテンツを再生するまでをデモンストレーションを行いました。

3.講演内容
'Really' Useful Solutions in Embedded Linux/OSS-based IVI System Development
当社は、モバイル機器などのLinux組み込みシステムの開発経験が豊富にあり、その中で得たスキルやノウハウを車載機開発に活用した事例をご紹介しました。
また、これらのノウハウが活用できない車載機特有のケースに対して行った新たな課題解決方法をご紹介しました。
当社は今後、AGLの商用化を推進していくため、AGL の機能拡張や、カスタマイズを通じて貢献してまいります。
4.来訪者からお寄せいただいた声
開催を通じて、当社出展ブースにはおよそ140名、講演にはおよそ60名もの方々にお立ち寄りいただきました。
ご来訪いただいた方々からの貴重なご意見をいくつかご紹介させていただきます。
- It's cool. Very very nice!
- レイテンシが小さく、非常に滑らかに動作している。
- 普段使用しているスマホのコンテンツを表示できるのはいい。
- AGL リファレンスボードに対応するWi-Fi基板を開発しているが、実際どのような利用シーンがあるか参考になった。
- AGL 標準ソフトで解決できていない動画/音楽再生をクリアしており、参考になった。