事業責任者対談

日本屈指の開発拠点として、開発のプロが集まる札幌事業部。
札幌から世界へ届く開発を。

松下システムエンジニアリング株式会社の時代に日本屈指の開発拠点を目指す目的で設立された札幌事業部。
設立当初から日本を代表する企業案件に企画・開発の戦略フェーズから関わっており、
NTTデータMSEとなった現在では、多種多様な領域で、クライアント・サーバーおよび通信までワンストップ対応できることを強みとした
開発と評価・検証の重要拠点です。
今回は、札幌事業部が開発に強い理由や、エンジニアとして成長できる環境、今後の展望まで責任者の二人に話を聞きました。

対談メンバーの紹介

  • 藤田 茂 SHIGERU FUJITA

    執行役員
    札幌事業部長

    藤田 茂 SHIGERU FUJITA

    1992年入社。松下通信工業の無線系システム開発からキャリアをスタート。携帯電話全盛期には無線基地局のプロジェクトリーダを担当し、その後、経営企画、コーポレートサポート、クラウド事業の新規立ち上げ、オートモーティブ事業を担当し、キャリアを積む。現在は第三デジタルビジネス事業本部の本部長と札幌事業部の事業部長を兼務する。

  • 高橋 哲哉 TETSUYA TAKAHASHI

    札幌事業部
    副事業部長

    高橋 哲哉 TETSUYA TAKAHASHI

    1994年入社。札幌市出身。アナログ通信の携帯電話の開発からキャリアをスタートし、携帯電話の開発では、デバイス制御全般の開発を担当。その後、管理職となり、モバイル評価や車載開発領域のビジネスに携わり、2023年より札幌事業部全体を管理している。

MSEの開発の顔として、
最前線に立つ札幌事業部。

  • この札幌事業部はMSEの中で、開発のプロが集まっている拠点です。自動車などの製品開発やスマートフォンなどのアプリ、サービスまで、お客様製品のプロダクト開発からスマートフォンやAWSなどのクラウドを利用するアプリケーションやIoTサービス開発まで、多様な開発の仕事が集まってきます。「札幌事業部でできない技術はない」との声が聞こえてくるほど、ソフトウェア開発のプロが多数働いています。

  • そうですね。それはやはりパナソニックグループ時代からの歴史も関係していますよね。当時は“Pシリーズ”の携帯電話の開発がメインでしたが、横浜本社はアプリケーション部分を担当し、札幌事業部はデバイスドライバーといわれるハードウェアを動かす、土台部分を担っていました。ですので、ハードを動かす知見はもちろんのこと、その土台の上に乗るミドルウェアやアプリケーション、更には携帯電話システム全体を、札幌事業部が中心となり開発を推進した結果、組込分野での幅広いノウハウが蓄積していき、様々なソフトレイヤの開発設備も充実していったので、優秀な技術者が集まるようになっていったんですよね。

  • MSEはソフトウェアの会社ですが、ソフトウェア領域だけで解決できる問題よりも、本当に難しいのはハードウェアの領域と入り交じるところですよね。そういった意味では札幌事業部には昔からその課題を解決してきたベテランがたくさんいて、それが若手にも受け継がれています。この領域を横断する力、オートモーティブからIoTサービス、プロダクトサービスまでワンストップで対応できるというのが札幌事業部の強みですね。

  • 札幌事業部の社員は開発に関して、MSEの顔として最前線に立っています。企業によっては、本社で仕事を受注し、地方の事業部は下請け的な仕事を担うところもありますが、MSEはそうではありません。機能ごとに担当拠点が分かれているため、技術的なディスカッションについても札幌事業部が直接お客様と企画から行うことが多いです。例えば、オートモーティブの領域でいうと、お客様の持っているインフラとの親和性の検討からはじまります。そして開発の方向性を決める企画や設計工程はもちろん、ローンチ後の品質やソフトウェアのバージョンアップをどのように行うかという戦略の立案にいたるまで、長期的にお客様とコミュニケーションをとり、責任を持って開発を行うことになります。

  • 技術面では私達が中心となってコミュニケーションをしていくので、お客様とは常に対等の関係で、日々、提案をしています。また、お客様がこの札幌事業部にいらっしゃることも多いですよね。というのも、自社ビルということもあり、なかなか持ち出せない最先端の設備やアプリケーションの検証・評価システムなど、ここでしかできないことも多くありますので、我々の開発・評価の生の仕事をみたいというお客様もいらっしゃいます。

多種多様な開発に携わることで、
エンジニアとして成長できる環境がある。

  • 札幌事業部は多種多様な案件に携わっている上に、チームのローテーションも盛んですよね。スマートフォンの検証をやっていた社員が、オートモーティブの分野にチャレンジするということもあります。仕事をマネジメントする立場からすると、一つの領域に特化した人財を集めた方が業務は効率的に進められますが、それをしていないのが特徴的ですよね。

  • やはり時代によって開発のニーズが変化するのが大きいのではないでしょうか。私も入社して30年以上経ちますが、防災無線システムの開発からはじまり、ケーブルテレビや携帯電話の無線基地局、サーバー、オートモーティブの開発と様々なキャリアを積んできました。この30年の間に、当時では考えられなかった技術やデバイスが次々に出てきて、それに伴い、エンドユーザーのニーズも変化していったのを目の当たりにしてきました。今、最先端の技術を極めたとしても、それが30年後にあるかどうかもわからないわけです。だからこそ、いろいろ領域を行き来することで、開発の幅を広げ、様々な技術をキャッチアップしていってほしいという思いがあります。もちろん各分野にはスペシャリストがいますが、そのスペシャリストでさえもほかのチームから技術を吸収して、流動的に動いていますね。

  • 私も最初は携帯電話のデバイスドライバーを担当してきましたが、自動車開発の領域でも、周囲の先輩エンジニアと議論させていただきながら、キャリアの幅を広げていきましたね。また、アプリケーションやソフトウェアの情報はネット等にも多いのですが、ハードウェアの知見は機密情報も多く、現場にいないとなかなかキャッチアップできません。その点、メーカーに近いところで開発をしているMSEなので、そのあたりの技術を高められたのも大きかったと思います。

  • あとは札幌事業部には新しい技術の習得に前向きな社員が多いですよね。中でも皆が積極的に取り組んでいるのが、「イノベーションタイム」という新しいビジネスのアイデアや最先端の技術など、仕事の時間を使って社員が自主的に取り組むことができる制度。小型ロボットのような最先端技術に触れることで、それを仕事に活かしている社員が多数います。

  • 毎回盛り上がりますよね。札幌事業部は他の事業部に比べてワークスペースが広いので、小型ロボットだけでなく他にもハードウェアの機材を多く保有しています。また、小型ロボットを飛ばしたりすることもスペース上可能です。

  • 最近ではAWSやアプリケーションといったバーチャル環境で開発が完結するものが多いですが、札幌はそのようにハードウェアを多く保有しているため、実機を使いながら、さまざまな開発を経験できるのも良いですね。特に札幌はハードウェアに明るいベテラン社員が多いので、イノベーションタイムは若手社員との架け橋になっていますね。
    そのおかけが、200人ほど在籍している事業部ですが、全員が顔を知っていて、部署やチームの垣根を超えてコミュニケーションが盛んです。

  • 札幌事業部は首都圏と変わらない先進性がありながら、雄大な自然を満喫できたり、のびのびした雰囲気で開発できたりと、北海道ならではの環境がありますよね。「最先端の案件を手掛けながらも、地元札幌に貢献したい」というUターン社員も多いです。

  • そうですね。実際に、コロナ禍をきっかけにUターンし、札幌事業部に入った社員が、札幌の生活を満喫しながら、最先端の案件を手掛けている姿をみています。ライフプランを描く上でも、ストレスなく、末永く仕事に打ち込める環境がありますね。

首都圏に負けない最先端の開発を、
ここ札幌から手掛けていく。

  • 札幌という土地から世界中の皆が使える携帯電話や自動車といったものに携わってきたので、今後もそれに続くものを開発していきたいという思いがあります。例えば、我々が携わっているオートモーティブ領域は、飛行機やマイクロモビリティにも展開できる可能性があります。今ある開発領域からさらに一段階、領域の幅を広げていきたいですね。
    また、コンシューマー向けのサービスも引き続き手掛けていきたいと考えてます。ソフトウェア領域で技術力の高いエンジニアが多く、充実した開発環境のある札幌事業部から、これまで以上に革新的なサービスを生んでいきたいですね。

  • 札幌事業部が、他の札幌の企業と違う点は、札幌にいながらも、最先端の開発ができ、開発したものが日本全国で使われるほどの影響力があるところです。実際に、完成車メーカーや大手通信キャリアといった日本有数の企業から、札幌事業部と組みたいと言ってもらえる立場にあるので、今後も特定の分野だけではなく、様々な企業とタッグを組んで、開発をしていきたいと考えています。その先に、札幌随一のIT企業になっていけたらと思います。

  • 今、エンジニアとしてのキャリアに悩んでいる方も多いと思います。組み込み系の製品開発やサービス系のWebシステムやスマフォアプリ開発、そしてAI・データ分析さらには、仮想空間で活用されるAR/VR/XRの最先端分野まで、様々な仕事に携わる札幌事業はそんな方にぴったりだと思います。
    幅広い開発領域の中でキャリアを積むことで、自分のやりたいことが見えてくるはずですし、仕事をしていく中でエンジニアとしての幅も広がるはずです。

  • キャリア採用というと、入った際に、技術が足りないのではないか、孤独になってしまわないか、といった心配があるかもしれません。ですが、札幌事業部には先輩社員からの厚いサポートもありますし、チームで仕事することが多いので、コミュニケーションが活発です。チームの中で技術力を高めていきたいという方にぜひ来ていただけると嬉しいですね。

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