「Green Software Foundation Meetup」にNTTデータMSE社員が登壇

お知らせ

株式会社NTTデータMSE

2024年6月24日に「Green Software Foundation Meetup(以下、GSFM)」が開催され、株式会社NTTデータMSE(以下、当社)次世代ビジネス推進室室長 今村 浩人がライトニングトークに登壇しました。

 

Green Software Foundation Meetup

GSFMは、Green Software Foundation*1(以下、GSF)のSteering Member(運営メンバー)である株式会社NTTデータグループの主催で開催されました。GSFの活動や最新情報の共有と、グリーンソフトウェアに関する取り組みについて株式会社NTTデータグループ 下垣 徹氏と小林 佑輔氏、日本マイクロソフト株式会社 畠山 大有氏が講演されました。*2

講演に続いて、グリーンソフトウェアに関する各企業の取り組みを紹介するライトニングトークに当社の今村も登壇しました。

 

当社は設立以来、組込みソフトウェア開発を強みとし、通信システムや携帯電話・オートモーティブなどの開発に携わり、組込み開発特有のアーキテクチャ設計、リソース管理を通じて、省エネルギー設計やデータの可視化・分析等に取り組んできました。
そこで得た知見やノウハウを活用することで、エネルギー効率を高め、二酸化炭素排出量を最小化するアプローチである「グリーン of IT」と、持続可能な環境を作り出すための実現手段としてITを利用するアプローチである「グリーン by IT」の両面から、CO2排出量削減の実現に寄与できることを、実例を示して紹介しました。

1点目として、「グリーン of IT」の事例を紹介しました。当社はお客様の連続稼働するシステムに対し、システムの状態を可視化する仕組みとツールを導入しました。これにより、システムがリソースアクセスする際のCPU使用量が必要以上に高くなる問題の特定につなげることができました。問題となるリソースアクセス方法を再設計することで、CPU使用量、消費電力の適正化につなげられることを示しました。

2点目は「グリーン by IT」の事例を紹介しました。機器のフラッシュメモリの状態を推定し、かつ遠隔監視を行うツールを使用することで、事前に故障時期を予測することができます。故障時期を予測することで、保守エンジニアが計画的にメンテナンスを行うことが可能となり、移動にかかるCO2の削減に寄与できる可能性を紹介しました。

 

今村は、「これからも我々が持つソフトウェアの技術力を発揮し、環境問題を含む社会課題の解決に貢献していきたいと考えています」と思いを述べました。

温暖化による世界的な気候変動が問題となる中で、CO2排出に対する規制が今後、さらに厳しくなる可能性があります。当社は、組込みソフトウェア開発のノウハウとAIなどの最新技術を活用してグリーンソフトウェアを実現し、NTTデータグループの一員としてサステナブルな社会の実現に貢献していきます。

 

NTTデータMSE サスティナビリティ取り組み

持続可能な社会の実現|会社情報|NTTデータMSE (nttd-mse.com)/

 

*1 Green Software Foundation

近年、地球環境への負荷軽減を目指し、二酸化炭素(CO2)排出量削減やエネルギーの効率化をICT分野の観点で取り組む動き(グリーンソフトウェア開発)が注目されています。
GSFは、The Linux Foundation配下に設立された非営利団体です。ソフトウェアのCO2排出量を削減し、ソフトウェア産業の環境負荷を軽減することを目指す国際的な団体で、活動の推進、開発標準や開発ツールの提供、普及展開をミッションとしています。この団体に株式会社NTTデータグループが運営メンバとして加盟しています。

*2 講演内容

タイトル 登壇者​
Green Software Foundation 1年の活動の振り返りとこれから NTTデータグループ 下垣 徹氏
AIとSustainabilityの不思議な関係 -道半ばだからこそ面白い- 日本マイクロソフト 畠山 大有氏
なぜ今Green Softwareなのか – GSF調査レポートのご紹介 NTTデータグループ 小林 佑輔氏