ネットイヤーグループおよび静鉄グループと、 地方創生プロジェクトの『生成AI観光ナビ』実証実験を開始 – インバウンド観光客誘致による地域活性化と観光資源創出を目指す –
株式会社NTTデータMSE(以下、NTTデータMSE)、ネットイヤーグループ株式会社(以下、ネットイヤーグループ)および静鉄グループは、インバウンド観光客を対象に地域の魅力を発信し、地域観光の活性化や観光資源の強化を推進する実証実験を2025年2月13日から開始します。
この実験では、観光コンシェルジュ機能を備えた「生成AI観光ナビ」を導入し、観光客が静岡の魅力あるスポットを体験できる機会を提供します。これにより、地域経済の活性化と持続可能な観光ビジネスの発展を図ることを目指します。
【実証実験の背景】
コロナ禍後、インバウンド観光需要は急速に回復し多くの観光地が賑わいを取り戻していますが、特定の観光地や地域に観光客が集中する傾向が見られます。このため、過度の混雑やマナー違反が地域住民の生活に影響を与えるオーバーツーリズムの問題が浮上しています。また、観光地へのアクセスが不便な地域における交通インフラの問題や、外国人観光客向けの情報提供不足等により訪れる観光地が偏り、日本中にいくつもある魅力的な観光地へ集客出来ていない問題もあります。
そこでNTTデータMSEとネットイヤーグループでは、2024年8月にそれぞれの強みを活かした新しい顧客体験を生み出す「モビリティサービス」によりこれらの問題を解決すべく、社内事業に着手しました。
具体的な取り組みとして、静鉄グループである静岡鉄道株式会社から魅力ある観光情報の提供や、株式会社トヨタレンタリース静岡のレンタカーを利用するインバウンド観光客向けに、静岡県内の観光地や立ち寄りスポットを紹介する「生成AI観光ナビ」の実証実験を実施し、デジタル技術を活用した観光地への誘導効果を検証する予定です。
【生成AI観光ナビとは】
インバウンド観光客のレンタカー利用者に生成AIとの会話を通じて、観光スポットを紹介し、経路案内をする機能を持つナビアプリです。利用者が、目的地へ直行するだけではなく、まだ知らない地元の魅力を体験するきっかけを提供し、地域の新たな観光資源の創出や人々を繋ぐ新しいコミュニティの形成、および地域経済の活性化に寄与することを狙っています。
【概要】
本実証実験の概要は以下のとおりです。
生成AIベースの観光ガイド、インバウンドマーケティングのデータ分析を通じて、デジタル技術を活用したインバウンドにおける地域経済活性化の方向性を検証します。
実施期間 | 2025年2月13日(木)~2025年2月27日(木) |
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対象者 | 富士山静岡空港を利用するインバウンド観光客 |
実施内容 | 1. 富士山静岡空港、トヨタレンタリース静岡を利用するインバウンド観光客向けに、「生成AI観光ナビ」を搭載したタブレットを配布 2. 「生成AI観光ナビ」が利用者の好みに応じて静岡県内のおすすめの観光地を紹介 3. 目的地までのルート案内および途中での立ち寄りスポットを紹介 |
検証内容 | A) 生成AI観光ガイドマッチング技術検証 B) おすすめスポット提案による送客効果の検証 |
対象エリア | 静岡県内 |
役割 | NTTデータMSE:生成AI観光ナビの提供および本実証実験の運営 ネットイヤーグループ:生成AI観光ナビサービス・実証実験の企画およびUI/UXデザイン 静鉄グループ:本実証実験の場と観光情報データの提供 |
【今後について】
NTTデータMSEとネットイヤーグループは、モビリティサービスをテーマに、未来へ向けた持続可能で豊かな社会を築く一助となることを目指し、豊かな地域社会の未来づくりに向け、デジタル技術と顧客体験の向上に向けた取り組みを積極的に推進します。
【本実証実験の内容に関する問い合わせ先】
■株式会社NTTデータMSE
広報戦略部
E-mail:ml-PR@nttd-mse.com