顧客起点での価値創造へ|デザイン思考によるソリューションビジネスへの変革
お客様企業の課題
■ 背景
お客様はこれまで、電気設備の製造・販売事業を中心に行なっていましたが、モノ売りのビジネスモデルでは、他の電気設備事業者や什器メーカーとの価格競争となり、さらに、機器の販売・設置とともに、プロジェクトが終了してしまうという状況にありました。このため、ソリューションビジネスへの転換を図り、初期提案から受注、施工後もデータ活用により顧客とつながり続ける、循環型のビジネスモデルの実現を目指していました。
■ 課題
お客様は、ソリューションビジネスの実現のため、データドリブンのアプローチを実施しており、施工後のデータ活用には取り組んでいましたが、初期提案から取り組んでいくためには、顧客の課題やニーズを起点としたデザイン思考のアプローチが必要となっていました。

ご支援の内容
この課題に対し、本プロジェクトでは以下の2つの支援を実施しました。
①デザイン思考トレーニング
顧客起点のアプローチの基礎知識を修得するために、8部門11名の方にご参加いただき、デザイン思考のプロセスとメソッドについて、講義とワークショップを実施しました。
②デザインリサーチに基づく機会領域探索
次に、顧客起点のソリューション開発の土台となる「機会領域」を探るため、デザインリサーチを実施しました。多様な業界の経営層、人事・総務、ワーカー、有識者を含む計23名にインタビューと現場観察を実施。潜在的な課題やニーズを収集・分析し、お客様が取り組むべき機会領域を特定しました。

プロジェクト成果
①デザイン思考トレーニング
デザイン思考アプローチという新たな手法の獲得に貢献しました。また、顧客を起点とすることが新たなソリューションビジネスの実現の足掛かりとなることを認識してもらうことができました。
②デザインリーサーチに基づく機会領域探索
デザインリサーチを通して導き出した機会領域について、お客様社内への報告会を実施。今後目指していくソリューションビジネスの方向性を示し、目的意識の統一と、次のアクションの明確化に貢献しました。

プロジェクトを終えての所感
本プロジェクトを通して、「顧客の生の声に耳を傾けること」が、新しいビジネスを創出する最初の一歩として重要であることを再認識しました。
また、部門横断で協働することの重要性も改めて実感することができました。当初は、ソリューションビジネスについて、部門ごとに異なる解釈でバラバラに取り組んでいましたが、本ブロジェクトを通して、部門の垣根を超えて、顧客という共通のテーマに向き合ったことで、目線合わせができ一体感が生まれました。
「部門間の連携強化」と「顧客を起点とした共通理解」が、新しいビジネスを実現する上で大きなポイントになると感じました。